交通事故交渉のプロが被害者に迫る!
実際に事故が発生した場合、どのような判断をして行動するかはとても重要です。
なぜなら、交通事故発生=損害賠償発生という事になるからです。
被害者としては、しっかりと加害者に賠償してもらいたいと思いますが、軽微な事故であっても、油断はできません。
例えば、加害者側が任意保険に加入している場合です。
何ら知識がない被害者は、加害者が加入している任意保険会社が主導となり示談交渉は進められてしまいます。
何も知らずに「はいはい」と聞いて進めてしまうと、自賠責保険の範囲内で終わりにさせられてしまう事もあるのです。
結果的に、加害者が加入している任意保険会社の負担はゼロ。
加害者の任意保険会社にとっては、大助かりという事になります。
なお、任意保険やら自賠責保険とわからない方もいると思います。
別途、任意保険や自賠責保険について説明していますので参考にしてください。
示談によるスムーズな解決を図るために
被害者となった場合は下記の事を覚えておきましょう。
- 示談交渉の相手は加害者が加入する損害保険会社(任意保険)となるのが一般的
- 交渉相手となる保険会社の人=加害者の代理人は交通事故の示談交渉のプロ
- 加害者側の保険会社の人は自賠責保険の範囲内で終わるように交渉してくる
- 早く示談交渉を終わらせるために、時間的な余裕をあたえない
被害者は、このような相手と交渉をしていく事になるわけです。
はじめから過失割合等、損害額でもめることもよくあります。
しかし、相手方の任意保険会社との示談交渉では、いくらでも話しあう余地がありますので安心してください。
まずは、「交通事故の解決には話し合いは欠かせない」ということを理解してください。
これは訴訟(裁判)となっても同様です。
はじめから思うように行かないからと感情的になったり妥協してはいけません。
実際に、殆どの方が訴訟なくして示談交渉での解決をされています。
訴訟になる例は発生した事故件数の2%にも達していません。
つまり、交通事故の解決においては、示談での解決が一般的だと言えます。
示談交渉で失敗しないために!
交通事故の解決=示談の成立です。
つまり、交通事故の解決には示談交渉が必ず必要となるのです。
そして、示談交渉は話し合いであり、双方の主張(損害賠償額)に対して、お互いが譲歩することになります。
被害者側としては、「なぜ譲歩しないといけないの」と思われるでしょう。
しかし、交通事故の損害賠償の判例を見てもわかるのですが、被害者側が過失割合がゼロになるという自己ケースはほとんどありません。
少なからず、1や2の過失が出てきます。
こういった理解をしたうえで話し合いが正しくできれば、損害賠償額の問題も後悔なく解決するでしょう。
法律の知識がないなど自分では判断が出来ない場合、早目に専門家(弁護士)に相談しましょう。
その際には県や市で行っている交通事故相談所(交通事故巡回相談)の無料法律相談や日弁連交通事故センターなど、無料で相談が受けられるところを利用するといいでしょう。
また、自分で交渉や判断をする場合には、面倒でも交通事故の法律知識を勉強し、本を読んだり判例を参考にしてから交渉を開始しましょう。
更には、自分のケースでのおおよその損害賠償額の相場を知っておくことをお勧めします。
なお、すでに揉めてしまってサポートを受けたい場合には、以下の利用も考えてみてください。
- 交通事故紛争処理センター
- 損害保険協会の損害保険紛争解決サポートセンター
- 日本共済協会共済相談所
早期解決には、このような適切な行動と判断もとても重要となります。