信用情報がブラックリストと呼ばれている
- ブラック情報
- ブラックリスト
- 事故情報
これらのワードは皆さんも一度くらいは聞いたことがあるでしょう。
お金に関連したブラックリストというと、どのようなものを想像されるでしょうか?
借金をしている人やローンを滞納している人など、そのような方が載っているリストのようなものでは?
そんな想像をしているのではないでしょうか?
しかし、皆さんが想像するようなものとは少し異なります。
それに、そもそもブラックリストは存在しません。
実際に存在しているのは、信用情報という記録です。
これを世間ではブラックリスト、ブラック情報などと言われています。
金融機関が共有しているお客さんの借り入れに関する個人情報といったところです。
なぜこのようなものが存在するのか?
それは、皆さんがお金を貸す方の立場になって考えれば簡単です。
お金を貸りたい方の理由は様々です。
- 家を建てたい
- 生活資金が不足した
- ギャンブルに費やしてしまった
- 失業した
このように理由は何にしても、問題は貸したお金を返してもらえるのかどうか?が重要ですよね。
たとえば、自分にお金を借りに来た人が、自分以外のAさんやBさんからもお金を借りている人だったらどうでしょうか?
私なら、AさんやBさんにきちんと返してもらえたかどうか?を聞きたくなります。
そして、きちんと返してくれるような人であれば、貸すことにするでしょう。
けれど、AさんBさんにも返していないのに、自分のところにも借りに来た人だったら!?
残念ですが、貸しても返ってこないと判断します。
よって、貸すことはしません。
これは個人に置き換えた場合ですが、金融機関も同様です。
そこで、これまでにローンを組んだりキャッシングしたりした方が、
- きちんと返済しているのかどうか?
- 滞納していないか?
- 自己破産していないかどうか?
その情報を信用情報機関という機関で管理しているのです。
これは、借り入れと返済についての情報ですから、返済が滞りなくされている場合も記録としてのこります。
このような方の情報は、「ホワイト情報」とも呼ばれています。
しかし、返済が滞ったり、死亡や自己破産などして支払が完済されなかった場合には、その記録が残るため、新たに借り入れをすることやローンを組むことができないことになります。
このような場合に、事故情報またはブラックリストに載っていると言われるのです。
情報を記録している信用機関とはいったい何なのでしょうか?
情報を記録している信用機関にも種類があります。
全国銀行個人信用情報センター
名前のとおり銀行が加盟している信用情報機関です。
8000万件の個人情報を保有すると言われています。
株式会社CIC
- 信販系
- クレジットカード会社系
- リース会社系
など、一部の消費者金融が会員となっており、40000万件の個人情報を保有すると言われています。
株式会社CCB
外資系の消費者金融が設立した情報機関です。
他にも信販系やリース会社系も加盟しており、20000万件の個人情報を保有していると言われています。
テラネット
銀行系の消費者金融やクレジット会社が加盟しています。
これらの情報機関は別々の情報だけを保有しているわけではありません。
CRINという個人信用情報交流システムによって「事故情報」を共有しています。
自己破産などの手続きをした場合の事故情報は、貸し出しを審査している金融機関には必ず分かってしまいます。