「新幹線代とホテル代払ってよ!」飛行機が遅れたせいで、予約していた最終の新幹線に乗れなかった!!仕方なくホテルに…

年の瀬の差し迫った12月、みちよさんは、年末の帰省にあわせて飛行機と新幹線のチケット予約をしようとパソコンを開きました。

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激務の会社に勤めているみちよさんは、年末最終営業日の12月30日までしっかりと勤務予定です。

しかも、年内最終営業日だからと言って早めの時間に仕事が終わるわけでもなく、通常の日と同様、残業も発生しそうなスケジュールでした。

そのため、みちよさんは12月30日の夜に出発する飛行機で帰省をしようと計画していたのです。

みちよさんは昨年から北海道の札幌で一人暮らしをしており、実家は静岡にあります。

新千歳空港からは静岡空港への直行便がでているので、大体2時間弱で帰省することができます。

静岡空港に着けば、後はお父さんが車で迎えにきてくれるから、最終便のフライトでいいや、と軽く考えていました。

ところが!!

みちよさんは、ネットで航空券を予約しようとして愕然としました。

何と、新千歳空港から静岡空港への直行便は昼過ぎに1本あるだけで、みちよさんが考えていたような夜遅くのフライトがなかったのです。

確かに、前回の帰省の際は昼間のフライトを利用しましたが、まさか夜のフライトがないとは…みちよさんは呆然としてしまいました。

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というのも、実は12月31日の午前中には、みちよさんが楽しみにしている中学校の同窓会が予定されているからです。

久しぶりに予定されている同窓会。何年ぶりになるかわからないクラスメイト達との再会を楽しみにしていたのに、このままでは同窓会に参加することができなくなってしまいます。

かと言って、年末年始の勤務は職場のメンバーで調整しあって決めたこと、今から急に30日の休みがとれるわけもありません。

みちよさんは、余裕をもって事前に調べておかなかったことを悔やみました。

「こうなったら…手間はかかるけど、一度飛行機で羽田まで行って、そこから新幹線で帰るしかないか…」

みちよさんは、新千歳空港から羽田空港まで飛行機で移動し、そこから電車を乗り継いで、新幹線に乗って静岡に帰ることにしたのです。

時間はかかってしまいますが、これなら30日の夜に移動できるので、翌日の午前中の同窓会にも間にあいます。

早速、WEBから羽田までの飛行機の予約と、東京から静岡までの新幹線の予約をしました。

羽田に着くのが遅くなってしまうため、最終の新幹線しかとれませんでしたが、それでも、羽田空港から東京駅までの移動には十分時間の余裕がありました。

ひとまず、何とか帰省のチケットがとれたことに一安心したみちよさんでした。

まさかの天候不良?!飛行機の遅延発生!!

仕事に追われて、日々はあっという間に過ぎ、12月30日がやってきました。

みちよさんは何とか仕事を終わらせて、無事、新千歳空港で飛行機の出発を待っていました。

ところが…

「天候不良で飛行機が遅延!?」

何と、冬の北海道の強い吹雪で、飛行機の出発が遅れてしまっていたのです。

天候不良となれば、もうどうしようもありません。みちよさんは、何とか天候が回復し、飛行機が出発できるよう祈りました。

そして…予定時刻から50分遅れで、飛行機は新千歳空港を出発したのです。

結局、新千歳発のフライト遅延から、みちよさんの当初の予定がずれてしまいました。

元々、羽田空港から、新幹線に乗るための東京駅への移動時間には十分に余裕を持っていたはずでしたが、飛行機の到着が50分も遅れるとは全くの予想外でした。

何とか頑張ってはみたものの、やはりみちよさんは東京駅から静岡行きの最終の新幹線に乗ることができず、仕方なく在来線で少しでも静岡に近付けるようにと移動しました。

そうして、行けるところまで移動して、みちよさんは駅のそばにあるホテルに1泊することになったのです

急なことなのでワンルーム14500円もかかってしまった・・・

痛い出費・・・。

ホテルに泊まり一泊

仕方なくホテルに1泊したみちよさんは、翌朝すぐに出発し、なんとか地元の同窓会に参加することができました。

久しぶりに懐かしい友人たちに会え、楽しい時間を過ごせたみちよさんでしたが、全てが終わって実家に戻ってきてから、ふつふつと怒りがこみあげてきました。

「…よく考えたら、30日の新幹線のチケットも無駄になったし、泊まる予定もなかったホテル代まで払うハメになったし…これって、航空会社に請求できるんじゃない!?」

そう、そもそも飛行機の遅延さえなければ、みちよさんの当初の計画通り、30日の夜に新幹線に乗り、無事に実家に帰りつけていたはずなのです。

飛行機の遅延により、みちよさんは予想外の出費をすることになりました。

そこで、みちよさんは、その出費分を航空会社に請求しようと考えたのです。

飛行機の遅延のせいで新幹線代とホテル代が余分にかかった!弁償するのが当然じゃない?!

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さて、では今回のトラブルについて、法的な観点から詳しくみていきましょう。

まず大切なのは、私達が普段「公共交通機関」に乗る場合、切符やチケットを購入する段階で、各会社の「約款」に同意したものとみなされることです。

約款:保険や運送など不特定多数の利用者との契約を処理するため、あらかじめ定型的に定められた契約条項。保険約款・運送約款など。

例えば、国内線の飛行機の場合は「国内旅客運送約款」、JR等の電車の場合は「運送約款」と呼ばれるものです。

今回のみちよさんのトラブルの場合、飛行機の遅延が原因で予想外の出費が必要となってしまったわけですから、その航空会社の「国内旅客運送約款」を詳しくみていくことになります。

航空会社各社によって、約款の内容は若干異なりますが、大半は同じような内容が記載されています。

そして、今回のような遅延は、『航空会社の責任による遅延でない場合は、例え到着時間が遅れたとしても、目的地に着いたのであれば航空会社からの補償は無い』というのが基本的な考え方となります。

飛行機と旅客の契約は、「出発空港から到着空港までの旅客を運ぶこと」で終わりです。遅延に関して航空会社が責任を負うという規定はありません。すなわち、1時間遅れても1日遅れても、飛行機が目的地に着けば旅客と航空会社の契約は完了したことになります。

確かに、『天候不良』による飛行機の運用遅延・中止等は、あくまで乗客の安全を第一優先した結果としてそうしているわけであって、航空会社に過失(不注意)があるわけではありません。

それなのに、遅延により発生した乗客の損害を全て航空会社が負うべき、というのはちょっと可哀そうな気がしますよね。

今回のみちよさんのケースでは

みちよさんが乗る予定だった飛行機は『天候不良』による遅延が発生したが、50分遅れで飛行機が目的地の羽田空港に着いた時点で、まだ公共交通機関である電車が動いている時間帯でした。

そして、みちよさんは「東京駅発、静岡行きの最終の新幹線の出発時間」までに東京駅に辿りつくことはできませんでしたが、「羽田空港から、静岡方面へ向けての電車での移動」は可能だったのです。

これらの状況を考えると、残念ながら、みちよさんが航空会社に「無駄になってしまった新幹線代と、想定外の出費であったホテル代を請求すること」は、非常に難しいこととなります。

みちよさん自身に落ち度があったわけではなく、それなのに航空会社からの補償も得られない、というのはみちよさんにとって大変残念なことではありますが、約款の記載条項に基づいて考えると、このような結論となるのです。

『航空会社に補償を求めよう!』と色々な情報を調べていたみちよさんではありましたが、こうした実情を知り、結局、今回は諦めることにしました。

余計な出費はあったものの、無事同窓会に出席できただけでもよかった、と前向きに考えることにしたのです。

「とりあえず、各社のスタッフに聞いてみるのが一番確実?!」遅延トラブルが起きた時の対処法

ちなみに、ある航空会社では、機械トラブル等の『航空会社の責任による遅延』が発生した場合、振替の交通費やホテル代等を一部支払うよう規定されています。

また、目的地についた時点で、他の公共交通機関等が一切使用できないような深夜の時間帯の場合、タクシー代を支払うケースもあるようです。

補償の有無については、ケースバイケースのこともありますし、現場で駅員さんや空港スタッフ等から補償内容につきアナウンスがされていたとしても、遅延の混乱や騒ぎの中でそれを聞き逃してしまう可能性もあります。

このようなトラブルに巻き込まれた場合、近くにいる係の方に話しかけて、振替輸送や金銭補償等があるのかを直接教えてもらった方が確実です。

ただし、その際は駅員さんや空港スタッフさんに感情的になって怒鳴りつけるようなことは、控えるようにしましょう。

皆が不本意なトラブルに巻き込まれ、ピリピリしている時こそ、素早くクールな対応ができたら素敵ですよね。

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